久々、展覧会へ。

ローマは突然真夏の気温。先週まで肌寒かったのに今週はみんな真夏の格好で歩いているぞ。海水浴に出かけた人もたくさんいたようだ。

わたしはといえば、久々にボルゲーゼ公園の近くにある近代美術館へ絵画を鑑賞しに行った。
Cy Twomblyの展覧会だった。
まるで子供が書いたような脈絡のない絵だけれど、ときどきはっとするような音楽的な絵があって、面白かった。
昔々、まだ学生のころ、美学などという学問を専攻し、『バウハウス』を卒論に書いたような思い出(何を書いたか、まるで覚えていないのだった)があるわたしとしては、たまに『絵』を観たり、芸術家と話したりするのが何よりの楽しみ(っていうと、年寄りみたいだけれど)。

このサイ・トウオンブリイという人はウンベルト・エーコなどとも友達だったようで、超抽象的なバロックをテーマにした絵も何点かあった。言われなければ全然分からないような、ぐちゃぐちゃ描いた抽象画だったが、細部のタッチのデリケートさ、テクスチャーが完璧で、すごいなあ、と思いつつ、家へ帰ったのだった。

写真が縦に載らないのはどうして?