すごいぞ!日本。

といっても、WBCのことではない。WBCで日本が優勝したのは嬉しかったのだけれど。しかしイチローは本当にかっこいいなあ。

わたしがすごい!と日本を誇りに思うのは、ネット上のTibet関係の情報がイタリアに比べると断然に多いし速い!ということだ。イタリアのサポーターでネットを駆使している人は日本に比べるとかなり少ないといえるかもしれない。情報も遅れがちなことが多い(そのなかでもきわめて速いのは、TorinoのCiglだが)が、え?いったいどうなっているの、Tibetのなかで何が起こっているの?と心配して日本語WEBを調べると、たいてい必要な情報は手に入る。しかもWoserさんのブログ、Jamyang norbu氏のShadow Tibetも邦訳されていて、感嘆する。なによりルンタプロジェクトをなさっている中原さんのTibet now 情報は、もう涙が出るほどうれしい。すぐに情報源のサイトをFace Bookにリンクして、イタリアのサポーターやチベットの青年たちの目につきやすくしている。読んでくれているといいなあ。

イタリアンサポーターのブログは情報、というよりもご自分の意見を書いていらっしゃる場合が多く、また、ブログを書いていらっしゃる方々の年代(だいたい70年代に学生運動で火花を散らした方々)はGandiano(ガンジーに影響を受けた人々)が多いので、かなり強硬で、頑固な主張が多い。あるいは非常に感情的でドラマティック、またはpoeticな文章も多い。ちょっと自己陶酔ぎみではあるが、心打たれる文章も多い。お国柄かもしれない。

お国柄といえば、イタリアのデモは去年2008年から、かなりのアソシエーションが協力しあって、大きくなってきた。広場で行われるそれぞれの演説も抑揚といい、ジェスチャーといい、まるで演劇というか、オペラを見ているかのようで素晴らしい。通りがかりの人も思わず聴き入るほど。

さらにColosseoがライティングされて非常に美しかった今年の3月10日のローマのデモには、2000人ほどの市民がチベットのために集まった。ちなみに中国のスパイもいっぱい来ていて、ジャーナリストと称して写真を撮りまくっていたのには皆、驚いたが。

一方、そもそも政治が大好きなイタリア人。左翼、右翼共に、さまざまな政治家たちが入り乱れ、Tibet Issue自体に、いままで以上にイタリアの政治が色濃く反映されるようになり、(当然そもそもがPolitic Issueだが、イタリアでは国際政治の舞台で、というよりも、国内政治に利用されることが多いのだ)、それぞれの意見の食い違いに正直に嫌悪を示すサポーターたちも多くいる。しかしTibetan Communityの青年たちがイタリアの混乱した政治状況をきっちり把握していて、丁々発止のイタリアの政治関係者たちを相手に、はっきり中道の姿勢をとっているのは偉い(それについてはいずれこのブログに書いて、わたしも頭のなかで整理をしたいと思う)と言いたい。イタリアにたったの250人しかいないチベット人なのに、イタリアの政治家たちをじらしたり、そらしたりするなんて素敵だ。

おお!今Facebookで新しいニュース。
何なに、南アフリカが世界平和会議を延期した?

http://www.repubblica.it/2009/03/sezioni/esteri/tibet/rinviato-summit-nobel/rinviato-summit-nobel.html

えらいぞ、ツツ大司教。我々はこのようにはっきりと意志表示していかなければならない。ときどき現在の状況に悲観的になることもあるが、このようなニュースが届くと、まだまだ闘えるとほっとする。世界の良心は、血まみれのマネーでは買えないのだ。
とはいえ、南アフリカはワールドカップが開催される2010年まで、ダライラマにヴィザは発給しないとしている。それに対して中国政府側はその判断を評価しているとある。南アフリカアパルトヘイトの体験者がおめおめ中国の言いなりになるのはおかしいぞ。マンデラさんが泣いている。

コロッセオで沈黙の行進をするローマ市