RomaとMilanoでデモをするよ。
まったくふざけた話である。60年もの長い間、極悪非道の手練手管と暴力でチベットを侵略、蹂躙しておきながら、中国は2009年の今年を「チベット農奴解放50周年」としてお祝いするのだそうだ。その記念式典はラサで3月28日に行われる。
今来たtibetan communityのお知らせメイルによると、問題の3月28日、前からみんなで言っていた、Milanoの中国領事館とRomaの中国大使館の前での抗議デモを行うための警察の許可がおりたようだ。その抗議のためにサポーターが作った、イタリアらしいシンボルがFacebookでも出回っている。
ちょっと可愛すぎるけれど。
黄文雄という台湾人の作家は、その著作のなかで「中国では、詐欺師以外の人間は信じるな」、と言われる。そしてそれはごく一般的な常識的メンタリティでもある、と言及していたが、「欺きぬけばそれは真実になる」というおそろしい世界に誰もが生きているのだろうか。それは疲れる。生きていくのがいやになっちゃうだろう。同情しますよ。大挙してヨーロッパに不法移民したくなる気持ちも分かります。
ところで今のイタリアの中国大使は、情報筋によるとバチカンのスペシャリストだそうだ。このところ、教皇の発言がやたら過激なのは、意外と中国との政治がらみのせいかもしれない。ダライラマにも会わないし。バチカンは、常に国際政治に暗躍していて、欧米に非常に大きな影響力があることを、日本をはじめアジアではあまり知られていないが、マフィアがらみの事件も、こちらではときどき見え隠れしている。
政治なんて、みな似たようなものだけれど。
ともかく28日は、カメラ持って抗議デモに合流することにしよう。