チベットのこと

『中国だからしかたない』という空気が世界の未来を殺す。

第十八回全国中国共産党大会の前日の7日、開幕した8日の2日間で、未だ少年ともいえる15歳の僧侶を筆頭に10代から20代の男女が、ダライラマ法王の『チベットへの帰還』と『自由』を希求しながら焼身自殺した。2009年から69人のチベットの人々が中国共産党の…

イタリアのチベット人、ショートフィルム

さて、もはや数ヶ月前のことになるが、当時のイタリアのチベタンコミュニティを運営していた青年たちとともに一本の記録映画をまとめた。2007年からビデオカムや一眼レフのビデオを使って、不規則に撮影していたフィルムが次第に形を成しそうになってきたの…

ダライ・ラマ法王、ツイッターで中国の人々とチャット(10の質問)

さて、欧州危機のまっただ中、突然ブログを更新します。もうTwitter上では、ダライラマ法王が王力雄氏のアカウントから中国のネットピープルとチャットをなさった、というニュースが駆け巡っているし、いくつかのメディアも取り上げていたけれど、いったいど…

チベットにコンフィデンス!

たまにTibet Issueを解決するのは不可能、あるいは不可能に近いと思いながら活動しているサポーターが存在しているということに驚くことがある。そんなニュアンスの会話にぶつかると、わたしは、あれ〜? じゃ、何故サポートしているの? と思う。では、あな…

ミラノで「人権」デー

さすがにこの数日、仕事も含め、あちらこちらを駆け巡ってくたびれてしまった。そしてくたびれてもくたびれても、目の前にある「やるべきこと」はただ積み重なっていくのみで、うんざりしている。 しかしイタリア暮らしが来年で14年めになるわたしは、だから…

チベットを巡る、ここ一週間のイベント

昨日、今日とチベット内部では、当局に拘束されていた尼僧が亡くなったり、カム地方で数百人のチベットの人々の平和抗議運動が起こって、当局の武力によって妨害されるなど、心配な状況が続いている。 そんなチベットの状況を背景に、今週一週間、イタリアで…

リチャード・ギア氏を断固として応援する!

下院議会でチベット会議の開会式が行われた日、下院の前のモンテチトリオ広場をうろうろしていると(と書くと何か怪しげな雰囲気だが、その日のわたしには、わたしなりのささやかな役割があったのです)、高校生くらいの子供たちが、カメラを片手にやたらに…

チャットで懲役3年? これはひどい。

今日、Phayulを読んでいたら、チャットサイトにダライラマ法王関連のファイルをプロフィールに載せていたチベットの青年が懲役三年の刑を受けたという記事があった。 http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=26116&article=3+years%27+imprisonment+for…

チベットに熱いローマ  The 5th World Parliamentarians Convention on Tibet

ブログを書かなくなって、あっという間に4ヶ月が経とうとしていて驚いている。光陰、矢のごとし。時間が経つのがあまりに早いので、気がつかないうちに地球の自転が早くなっているのではないか、とも思わず考えた。ここ何ヶ月か、ブログを書かなかった一番…

中国当局がダライラマ法王の写真を飾ることをチベットの人々に強要している? 

しばらく、インターネットが自由に使えない場所に出かけるなど外出が続く間に、2009年の今年、中国のGDPがいよいよ日本を抜いて世界第二位になることが確実になるという情報http://sankei.jp.msn.com/world/china/090716/chn0907162211007-n1.htmが出たり、…

G8も終わり、ラクイラの人々は YES WE CAMP! 

今日は所用で昼間、ローマの中心街へと出かけたが、どこもかしこもG8の交通規制で普通なら20分で済む用事が2時間もかかった。主要道路はポリス、カラビニエリで溢れていて、ちょっと見た感じは戒厳令の恐ろしさでもあったが、その国家の一大事を守るイタ…

胡錦濤、G8参加せず。急遽帰国。

ローマ、ピサ、フィレンツエとイタリア各地を訪問した胡錦濤だが、多数の死傷者を出した、ウイグル地区の人々と軍の衝突が拡大したため、急遽中国へ戻らざるをえなくなった。昨日はピサ、フィレンツエで有志のチベットの青年たちが「ウイグル地区で起こって…

ミラノ ダライラマ法王のお誕生日

ここ数年、ダライラマ法王のお誕生日にミラノのチベット仏教センター、Ghe pel lingで行われる法王長寿祈願に出かけている。今年は、いろいろな事が重なって直前までミラノ行きをためらったが、やはり毎年の「けじめ」として土曜日の午後、ユーロスターに飛…

ピッコロなお知らせですが、グランデなチベット医学の機会

ずいぶん前のブログに、7月の22日から、京都周辺でチベット伝統医学のコースが開かれる、と書いたが、日本側の準備も揃い、コースの担当をするドクターも日本へ出発する用意を始めたようだ。わたしはKu Nyeのコースを受講していないが、4、5年前にロー…

中国政府はイランの現実にどう反応しているのか。

イタリアのチベットコミュニティが、ここ数年のイタリアでの政治的、文化的活動、有識者の意見をハンディカメラで撮ったミニDVが85本にもなったため(85時間!それぞれ個人的に撮ったものも合わせてだけれど、ずいぶん活動したんだ。なかには、「これってい…

ダライラマ法王はチベットの『民主主義』を望んでいらっしゃる

6月21日のワシントンポストに、ダライラマ法王の記事が掲載されている。 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/21/AR2009062100113.htmlそもそもダライラマ法王は民主主義の理念の元に亡命政府を構築、運営することを常にサポー…

チベット内部の緊張は続いている!

http://english.ntdtv.com/ntdtv_en/ns_china/2009-06-19/531037497079.htmlチベットで緊張が高まっている。当局による「愛国再教育」の一環としてダライラマを非難することを強要されたChangdu地方の三人の僧侶が、それを拒否したことにより逮捕され拘留さ…

チベット問題は、中国とEUの関係を苛立たせる。

この数日、チベット関係のニュースを検索すると、新華社のサイトがチベットの環境問題についてずいぶん報道している。たとえば、http://news.xinhuanet.com/english/2009-06/18/content_11560507.htm とか http://news.xinhuanet.com/english/2009-06/18/con…

チベットにさらに鉄道ができる

こんな記事が。 http://www.tibetanreview.net/news.php?&id=3542中国は6月10日より、チベット自治区にふたつめの鉄道を作る工事に着手した。完成するために6年の歳月がかかる予定だと、6月12日付けの共産党mouthpiece People's Daily onlineが報じた…

追記 Timeにも オーセル青年の記事

http://www.time.com/time/world/article/0,8599,1903076,00.htmlさすがにTime。バビロンマガジンから始まる、エルムンド紙、ガーディアン紙、そしてFPMTのオーセル青年のメッセージまで、すべての流れを捉えたうえで、何人かの専門家の意見を加えながら、非…

5月31日の Osel青年について,いただいたコメントより。チベット仏教の活仏のスペイン人

6月1日に書いた、エルムンド紙、コリエレ紙に書いたOsel青年の記事に、annaさんという方よりコメントをいただいた。 以下が、Annaさんから情報をいただいた、オーセル青年がFPMTに書いた手紙である。http://www.fpmt.org/teachers/osel/ ここ数日の、新聞…

チベットの未来をネイチュンが語る。

YoutubeでFrance24の英語放送がアップされている。ネイチュンをはじめとする、オラクルがテーマだ。興味深い内容が語られているので、こちらにも載せておきたい。

OSEL青年の記事にほんの少し追加。

今日、昨夜のコリエレ紙のオーセル青年について、昼ごはんの時間にチベットの青年と友人に電話で聞いてみると、還俗のことはみんな知っていて、「還俗することは普通のことだし。みんな自由だからね。彼が中国にいたことなんてないでしょう。 コリエレも本人…

と、今記事を見ると、変更されていました&さらに追記

今、もう一度昨夜の記事を見ていると、コリエレの記事のタイトルが、中国からインドに変更されていた。誰かから苦情、指摘が行ったんだと思う。そりゃそうだよね。そんな事実ないんだから。 さらに追記すると、ニュースのヘッドラインからもいつの間にかなく…

これもちょっとおかしくない? ラマ・ヤシェの生まれ変わりのスペインの青年、故郷に帰るという記事

またコリエレ紙であるが、こんな記事が。http://www.corriere.it/cronache/09_maggio_31/buddha_cina_6c62992a-4de5-11de-891f-00144f02aabc.shtml24歳のオーセル、エル・ムンド紙に語る。 Piccolo Buddha, diventa grande, lascia la tonaca e torna in Spa…

天安門から20年、ローマで会議

6月3日、ローマのカンピドリオ(市庁舎)で、Piazza天安門から20年を経て、それを改めて熟考する会議が開かれる。以下がそのお知らせのメイル。天安門蜂起から20年、カンピドリオで会議が開かれる。学生、労働者そして市民が、西洋社会の無関心のなか、中…

チベットの、憎まずに話し合う包容力

今日、日本人の友達に会って、「チベットにもダラムサラにも行ったことがないのに、どうしてそんなにチベットのことばっかり話すの?」と問われ、理由を挙げれば、いくらもあるのだけれど、やっぱり単純に「ダライラマ法王とチベットの人々が好き」だからか…

オーセルさんのバッジ

昨日と今日と、あちらこちらでオーセルさんのバッジの写真とコメントを見かけ、わたしも追随します! コメントの訳が載っていたので、それも載せておこう。 このバッジは、北京で人気のあるバッジだそうで、オーセルさんが買いに行ったときはすでに売れきれ…

鳩山氏、ダライラマ14世をサポート 2007 11/23 のMSN産経ニュースより

民主党の新代表には鳩山さんがなったんですね。ということで、そういえば一昨年あたりに鳩山さんはダライラマ法王と会談していたなあ、と思い出して調べると、次のような記事がみつかったよ。 民主党の鳩山由紀夫幹事長は23日、都内のホテルで、来日中のチ…

チベット医学と西洋医学の接点2

さて、チベット医学を学び、毎日の治療に生かしていらっしゃるPagliaro先生の記事の題名は、La meditazione in oncologia、『腫瘍学における瞑想』と訳しておく。 腫瘍学とは、癌をはじめとする肉腫の医学的研究のこと。詳しくは以下のWikiを。 http://ja.wi…