チベット内部、緩まぬ緊張。

チベット内部、Sichuanの農家の人々の、いっさいの耕作を拒絶するという静かなる、しかし断固とした講義活動が続いている。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article6074301.ece
北京は、この抗議活動に対し、地域を武装警官で包囲するという異常な警戒を見せているが、耕作をしないということで、実質的に一番に困窮するのは抗議を行っている彼ら自身なのだ。それでも今のチベットの状況が耐えられない状況であるということを表明するために、彼らは断固として抗議の姿勢を崩していない。

海外のジャーナリストが内部に入ることのできない地域のため、その抗議の状況がどれほどの程度かは判然とはしないが、今週、インドのダライラマ亡命政府がこの抗議活動に対し「犠牲を出してはいけない。今すぐに抗議活動をやめるように」という声明を出したことから、充分に深刻な状況であることが理解できる。SichuanとGanze両域の間には、去年のラサの僧侶たちによる平和的な抗議ののち、大変な数の武装警官が監視している。先月の終わり、警官と農民の間でクラッシュが起こり、一人の僧侶が警官により殺害され、8人のチベット人が傷を負った。殺害された僧侶はこの耕作を拒否するという抗議活動をオーガナイズしたと現地の人は語っている。

日曜、Ganzeで人民解放軍のトラック7台で、人々に政治犯を見せしめにするパレードが行われた。チベット人の目撃者によると、二人の警官に掴まれた、無理矢理に屈めさせられたそれぞれの容疑者(!)は、首にそれぞれの罪状が書かれた紙を下げられていたが、中国語で書いてあるため、何が書いてあったのかは分からなかったと言っている。

(今日のTime紙が報道した内容を急いでざっと要約したのだが、間違いがあれば、申し訳ありません)
ともかくこの抗議のことは、チベットのサポーターの人ならすでに知っていたことだと思うが、こんな文革時代のようなことが、いまだに行われているのである。しかも罪人ではなく、自由を訴えただけで。そしてこれは100年前の話ではない。たった今現在の話だ。

Woeserさんのブログより転載。
この文革時代の光景と同じ光景が今もチベット内部では繰り広げられている。


今日、チベットの内情に詳しい人物に会う機会があり、本当にこんなことが行われているのかを直接聞くと、「もちろんだ。もっとひどいかもしれない。アムドも武装警官で完全に包囲されている。政府はラサを解放したと言ってるが、それも大嘘。ラサはいまだにほとんどの場所がまだブロックされている。かつては6ヶ月先まで予約がいっぱいだった青海鉄道は、いまはガラガラで閑古鳥が鳴いているし、チベットがお金を稼げなくなったので、政府もチベットに住む漢人も非常に困って慌てふためいている、そこで付け焼き刃の観光業を再開しようとしているんだ」彼は吐き捨てるように言った。


世界が目隠しされている間に、チベットの緊張は緩むことなく続いている。
また、チベット高原の氷河が、恐ろしい速さで氷解している(RFA source)という環境状況の悪化も世界が見逃してはならない事実である。インダス川メコン川揚子江黄河のアジア大陸を潤す主な河川の源はこの氷河であり、つまりアジア大陸の水源。チベット高原の氷河がアジア大陸の未来を決める、といっても過言ではないほど大切なものだ。水はすべての生物の命の源なのだから。