ブロガーにとって最悪の10カ国

コリエレ紙の引用はちょっと嫌だな、と思いつつも、ジャーナリスト保護委員会のレポートということで、今日は以下の記事を抄訳することにした。ブロガーにとって最悪の10カ国というタイトル。5月3日の記事です。

http://www.corriere.it/esteri/09_maggio_03/blogger_birmania_maglia_nera_dd8506a2-37e6-11de-8d05-00144f02aabc.shtml



ブロガーにとって最悪の10カ国は、まず第一位がビルマ(日本じゃいち早く軍事政権を承認した日本政府に倣って、多くのメディアがミャンマーと呼んでいるようだが、


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC 


EUであるイタリアではほぼすべてのメディアで『ビルマニア』のままだ。実際、『ミャンマーの竪琴』では、お話にならないでしょう。こういう日本の態度は、恐怖政治をめいっぱい肯定し、応援しているってことなんだろうか?)そして第二位はイラン(最近アメリカのジャーナリストの強制逮捕で非難されたがブロガーにも厳罰を処している)。第三位はシリアと報告された。


第一位のビルマ政府は去年、活動家でありコメディアン、また映画監督でもあるMaung Thure 通称Zarganarを、彼が「サイクロン・ナルギス」で崩壊した様子を撮影したインターネット上のビデオに、軍部に悪意のある表現を使ったという罪で59年の懲役に課した。そのネットワークは軍事政権に抗議行動が起きた際、情報を流すために使われたもので、2007年にブロックされていたものだった。


5月3日、ワールドインフォメーションフリーデーにちなみ、アメリジャーナリスト保護委員会(Cpj)が、ブロガーにとって最悪の10カ国を報告した。2008年、初めてネット上で活動するブロガー、ジャーナリストが厳罰に処され服役させられる例が、一般の新聞、TVのジャーナリストの数を上回った。


「ブロガーは、インフォメーション革命の最先端だが、10カ国の政府は、彼らに制裁を加えるにはどうすればいいか、フィルターをかけたり、ネットへの接続を制約したりする方法を大急ぎで学んでいる。さらにそれらの政府は幾人かのブロガーを見せしめとして刑務所に叩き込み、残りのブロガーたちを恐れさせ、それ以上の情報を流させないようにしているのだ。ブロガーたちは一人でに情報を制限する」とCjpは言う。


第二位のイランは、宗教や政治について批判するようなインフォメーションを流すことができない。たとえばOmidreza Misrayafiは、去年の3月にEvinの刑務所で不可解な死に方をしている。第三位シリアではダマスコの古代市場を解体することを批判したブロガーが、現在裁判中。第四位のキューバでは、21人のブロガーが現在服役中である。第五位のサウジアラビアでは現在400,000のサイトがブロック。ヴェトナム、チュニジア、中国ではインターネットはコントロールされ、制約を受けている。第九位のトルクメニスタンもまた同様。エジプトでは、2008年に100人のブロガーが、刑務所へ入れられ、短期間で出所できた者もいるが、いまだに服役ちゅうの者もいる。拷問などの報告もある。また、エジプトのKarim Amerは、2007年から、ムバラク大統領とイスラム教を侮辱した廉で4年の服役を命ぜられた。


以上の10カ国がどのような基準で選別されたのかは定かではないから、その順位をそのまま信用していいものかどうかは判断できないが(たとえばロシアはどうなんだろう、と知りたくも思う)、中国と深い関係のある国、あるいはイスラム国で占められているのは、やっぱり、という気にもなる(しかしエジプトは意外でもあった)。


中国は石油の利権などでイスラムの国々、特にイランと深い絆を作りつつあるようだから、この傾向が危険な方向へ向かうのではないかと心配だ。そのうちいつの間にかじわじわと、チャイナ&オイルマネーでがんじがらめになって(マネーが世界経済の血液のようなものなら、せき止められたなら、兵糧攻めというわけだ。マネーは立派な武器でもある)、世界じゅうのネットが規制されないことを、切に祈るのである。Attention!

http://www.rfa.org/english/blog/burma_diary/china-in-burma-04282009113356.html