広重の絵を観に展覧会へ。

いま、ローマでは歌川広重の展覧会をやっていて、大好評を博しているので、ちょっと行ってみました。広重の浮世絵をライブで観たのは実ははじめて。


期待をはるかに超えた凄い展覧会で、その点数の多さにびっくりもした。1830年代から1854、55年、本当に江戸末期の広重浮世絵は、江戸の大衆芸術の頂点。芸術としての評価云々は、欧州印象派ゴッホやマネ、ロートレック、イタリアでいうなら、トスカーナの前期印象派グループ、「マッキアオッリ」など、またそのグループと親交の深かったプッチーニも浮世絵をはじめとする日本文化に首ったけだったことは有名ですね)に多大な影響を与えた事実が証明しているが、絵のモチーフを観るだけで当時の日本の様子が手にとるように分かってとても楽しかった。



これは大晦日に集まるお狐さまと狐火。江戸の終わりごろには、東京にもまだこんなにお狐さまたちがいたんだね。大晦日に集合したりして楽しい。もちろん、その他にも富士三十六景、東海道五十三次もかなりの点数が出展されていて、たいていがアメリカ人のコレクターが寄付したホノルルアカデミーからの出展でもあった。


美術館会場の案内のお姉さまがたも、こんなキモノブラウスを。みんな可愛かった。


これは広重に全然関係ないけれど、会場に行く途中のヴィラ・パンフィーリの庭にかけてあったモザイクの注意書き。
ラテン語で重々しく カーヴェ カネム「猛犬注意」と書いてあるが、微笑ましい絵であまり怖くない。