やっぱりそうだったのか。

4月20日のコリエレ紙の記事の訳を、産経の福島香織記者の今日のブログで引用していただいていた。ずいぶん以前から読ませていただき、更新を心待ちにしていたブログだったので、わたしはたいそう嬉しかった。そのうえ、ここ数日ぼんやり考えていたーあのシンポは、西側のジャーナリストが何を考えているのか、どういう心理でチベット問題に取り組んでいるのかをリサーチするために、大学という研究機関で行なわれたシンポではないのかなーという疑問に対する明確な回答をしっかりばっちり書いてくださったので、スカッと霧が晴れた気分だった。福島さん、ありがとうございました。
やっぱりそうか。しかしネットというのは凄いものだと改めて感嘆する。

以下、引用ー
ちなみに、中国は近年、胡錦濤国家主席の肝いりで、外国メディアを利用して行うパブリックディプロマシーを非常に研究している。その拠点が清華大学国際メディア研究センターで、ここは日本のメディアでいえば日経新聞と共同研究所(清華日経メディア研究所)なんかももっているのだ。


パブリックディプロマシーって何?と仰る方に一言で説明すると、対外国プロパガンダの洗練された手法とでもいっておこう。中国語では公共外交となんていうけれど、ようするに、国内外メディア(映画や書籍も含む)に自国のいいところや魅力を意に沿うように報じ宣伝してもらって、外国の世論を自国の有利なように形成するというもの。


もともとは米国で、共産主義国のプロパンガンダに対抗する方法として研究されていた。日本が戦後、米国製ホームドラマをみて豊かで自由な米国に親近感をもったのは、一種のパブリックディプロマシー。中国は近年、外国メディアのチャイナバッシング記事に本当に悩んでいて、どうしたら外国メディアに中国のことをよく報道してもらえるかというのを戦略として研究しているのだ。外国人特派員を呼んで意見を聞いたりもしている。


しかし、中国。バッシングに悩んでいるんだったら、根本的な問題を解決してほしいと思うよ。西側だって、もはやそう簡単には騙されないだろう。それにネットの時代だ。これほど中国の固定イメージ(もう全部嘘!と人々に思わせるような)が世界に流布してしまったあとでは、挽回するのはなかなか難しい。いや、根本が改善されなければ、ほぼ不可能と言いたい。マスの広告じゃ物が売れなくなった時代、中国が湯水のようにお金を使い、メディアを買収してプラスティックな「ハッピーイメージ」を流しても、「これってほんと?」っていう疑惑は、いまやネットを通じて世界を駆け巡るのだ。人の口に戸はたてられません。いいなあ、ネットって民主的で。


YES WE CAN
ところでオバマ大統領は、ダライラマ法王に会ってくれるのだろうか、難しい時期だから、事情は察するが。しかし、就任演説のときに、法王のカタ(白いスカーフ)をポケットに入れていた、という噂もあるし、最後まで期待してます。