フィアット&クライスラー アウンサン スーチーさんへ捧げる広告

フィアットクライスラー、”ランチア”の新しい広告。
Youtubeから、英語版を拾って、ペーストしておきます。

先頃クライスラーと企業提携したフィアットの企業姿勢にはいろいろ問題も感じるが(中国とのタイトなトレードや、雇用者への待遇など)、このようなメッセージが商業広告として一般に流布するのはとてもいいことだと、個人的に思う。「商業広告」とはそういうものだ。消費を促さなければ意味がない。
英語、もちろんイタリア語、フランス語、ドイツ語など欧州圏の言語でカヴァーされているのも、フィアットのマーケット拡大の野心とともに、欧米の普遍的な理想が表現されてていい感じだとも思う。フィアットはそもそも、安価な大衆車のイメージがあるけれど、ここ数年、高級車”ランチア”で勝負している。イタリアに住んで、ときどきフィアットのいろいろなニュースを見たり、聴いたりしていると、フィアットランチア=「人権」「世界平和」というのは、ちょっとすぐには馴染めないコンセプトというか、あれ? ちょっとopportunisticかな、ランチアと「自由」とどう関係しているんだろう、とも思うけれど、商業的な目的であれ、このようなコンセプトが世界じゅうで「流行」となれば、他の企業も追随して、いよいよ「世界平和」がインとなり、もっと住み良い世界になることと思う。エコだって、一種の産業となり、グリーン・アドでまたたく間に流行になったしね。人々が暮らしよい未来のために、よいものはどんどん流行になるべきだと思う。


実際、最も力があるのは、実際に大きなお金が動いている産業界の動きだ。日本のインターナショナルな企業にも、世界をあっと言わせるような広告で、インターナショナルキャンペーンを行ってほしいものである。
ところで、フィアットは中国語とか、アラブ語とかで同じ広告を展開しないんだろうか。中国とタイトなトレードをしている大企業には、そんな冒険もしてほしいとも思ったりする日曜日であった。
とはいえ、この広告はとても素敵には違いない。がんばれ、フィアット


そうそう、コペンハーゲンサミットについてのこんな記事が・・。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2296